共栄マーク工芸

アルマイトとは(陽極酸化処理)

アルミニウムを陽極(+極)で電解処理して人工的に酸化皮膜(アルミの酸化物)を生成させる表面処理のことです。
アルミニウムは酸素と結びつきやすく、空気に触れていると非常に薄い酸化皮膜を作ります。
この自然に作られる皮膜で保護されているので耐食性が良いといわれています。
しかし、この自然に作られる皮膜は非常に薄いので、環境によっては化学反応で腐食してしまいます。
そのため人工的に厚い酸化皮膜を作ることでより錆びにくい膜を作る技法の1つにアルマイトがあります。

アルマイト染色

アルマイト処理でできた膜は無色透明なので様々な色に着色できます。
酸化皮膜に染み込ませるように着色するので、皮膜が剥がれない限り色の剥げ落ちがないメリットがあります。
ただし、染料自体耐候性が低く紫外線に当たると変色、色抜けが起こってしまいます。

アルマイト染色の特徴・メリット・デメリット

特徴
  • アルミニウムは金属である為電気を通しますが、酸化皮膜は電気を通さない為絶縁性が向上します
  • 酸化皮膜は未加工のアルミニウムより熱伝導率が下がります
  • 放熱性が高い
  • メリット
  • 見た目が美しい
  • シンナー等の溶剤に強い
  • 熱に強く色が取れにくい
  • 耐食性が高くなる
  • 硬度が高くなり傷や摩擦にも強くなる
  • デメリット
  • 紫外線に弱い為野外で使用すると変色や色抜けする場合があります
  • 染色アルマイトは環境に左右されやすい為色の再現性に難があります
  • 表面処理の種類


    無処理(白アルマイト)

    アルミ素地そのままでアルマイト処理をします。
    素地に比べ若干の艶は落ちますが、少し光沢は残ります。

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    ヘアーライン

    髪の毛のような細い線状の模様が単一方向に入った仕上げのことです。

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    艶消し

    アルミニウム素地を化学薬品にてマット加工にします。
    光沢の無い表面処理になります。
    光の反射を抑えるので、文字のデザインが見やすくなります。

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    光沢(SL材)

    鏡の様な光沢になります。
    とても高級感のある仕上がりとなります。

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    白上げ

    アルミ素地を研磨剤にて研磨する事で艶がなくなり、アルミ表面が白い表現になります。
    染色用の染料に白色が無い為、表面を白っぽく見せたい時に用いる表現方法です。

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